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どっちがいい?積立保険と掛け捨て保険の違い

更新日:2024年3月1日



 アメリカと日本、違うといえども、保険商品には「積立保険」の他に「掛け捨て型保険」があるのは、ご存知の方も多いと思います。しかし、どう違うのか?じゃあ自分たちには何が必要なのか?など、はっきりと分かっていない方も多いのではないでしょうか?

今回は、それぞれの違いをわかりやすく解説していきたいと思います。






 掛け捨て保険は、前回のコラムでまとめたように「期間限定」の補償を買う保険。一方で、積立保険は、月々の保険料の一部を将来のために積み立てていく保険。そのため、一般的に掛け捨ての方が割安、積立保険の方が割高、といえます。


 なぜこうなるのか、保険の仕組みを知るとご理解いただけるかと思います。


保険とは、加入している人からの保険料を保険会社が集め、もし何かあれば、その方へ補償が支払われるという仕組み。相互扶助の関係です。ここでキーとなるのが死亡率です。


 例えば、35歳のお父様が「子供が生まれてから自立するまで」と25年の掛け捨て保険に入ったとします。さらに同じような条件で100人掛け捨て保険に入ったとします。


30歳〜60歳までで死亡する確率は

一体どのぐらいでしょう?


厚生労働省の2022年のデータによると

30代:男性0.052% 女性0.032%

40代:男性0.097% 女性0.060%

50代:男性0.242% 女性0.146%

60代:男性0.645% 女性0.294%


 ということは、この掛け捨て保険の場合、5〜20人の死亡補償を100人で賄っているわけです。

これが、積立保険であった場合、死亡率は100%。途中解約しない限り基本的には一生補償は続くので、100人の死亡補償を100人で賄うことになります。


 もちろん、これは簡単に説明するための例ですが、積立保険の方が、掛け捨て保険と比べ毎月の保険料は割高となって当然ですよね。


他にもそれぞれ以下の点が異なります。




ちなみに、積立保険がおすすめな人・掛け捨て保険がおすすめな人は?






Q. 掛け捨て型と貯蓄型商品のどちらに加入したいか?

  • 掛け捨て型商品:27.8%

  • 貯蓄型商品:62.8%

  • わからない:9.4%


 掛け捨て保険であると「Use it or Lose it」(使うか、失うか)であり、貯蓄性はありません。その分毎月の保険料が割安で大きな保障を用意できます。それが大きな理由となって多くの方が、貯蓄型保険(積立保険)に加入したいと考えています。しかし、多くの方が選んでいるとはいえ、積立保険の加入が絶対に正解というわけではありません。


参考までに、

おすすめポイントをまとめました。



積立保険がおすすめなのは

  • 自分で貯蓄をするのが苦手な方

  • 支払った保険料が掛け捨てになるのが嫌な方

  • 将来に向けた貯蓄を残しておきたい方

掛け捨て保険がおすすめなのは

  • 毎月の保険料を抑えつつ、大きな保障を準備したい方

  • 貯蓄する目的がなく、万が一の事態に備えたい方

  • ライフプランに合わせて保険の見直しをしたい方


 積立保険は将来に向けて貯蓄ができるだけでなく、万が一の際に保障を備えられることが特徴です。最新の積立保険では、インデックス投資に連動しているものもあり、商品によっては、払い込んだ保険料以上のリターンを得られることもあります。


ただ、全ての補償を積立保険で、というのは予算に合わない場合もあると思います。例えば、「家を買ったから」「子供が生まれたから」その期間のみ保障を厚くしたい方は掛け捨て型保険を足すことも良いと思います。


 掛け捨て保険と積立保険それぞれの特徴を把握したうえで、どちらか選ぶというよりも、家族に今必要なものを組み合わせて作っていくというのが大切ではないでしょうか?


ご自身にどちらが向いているか判断が難しい方は、ぜひ一度お話ししながら一緒に考えてみませんか?

 
 
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